2012年3月13日火曜日

海外での言語行動調査

私たちのプロジェクトでは、海外に住む日本語母語話者の言語行動を把握するため、
2012年度初旬にアンケート調査を予定しています。

調査予定の都市は、ソウル(韓国)、上海(中国)、マドリッド(スペイン)、
デュッセルドルフ(ドイツ)、ベルリン(ドイツ)です。
日本では外国語といえば英語の重要性が強調されますが、
実際に海外、特に非英語圏の国に住んだ場合には、少なくとも
日本語と現地語、(場合によっては英語)、に囲まれて生活することになります。
これらの言語をどのように使い分けているのか、
それは滞在目的によって異なるのか、
言語学習経験と実際の言語使用にどのような関係があるのか、
異文化間能力や個人要因とも関係があるのか、
そのようなことを明らかにできればと思っています。

外国語教育は社会における実際のコミュニケーション活動に基づくべきだとされています。
海外における日本語母語話者の実際の言語行動を解明することを通じて、
日本における外国語教育政策の見直しや、
企業等の多言語化戦略などに貢献できればと考えています。

2−3月は、現地でご協力いただける方々へのヒアリング調査を行っています。
複数の都市で調査を行うのも本プロジェクトの特徴。
背景はさまざまですが、都市間比較をするのも面白そうです。

また改めて結果をご報告できればと思います。


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